教員紹介

 

牧野 篤(教授)MAKINO Atsushi

学部時代から東アジアの近代化と教育思想に関心があり、中国近代教育思想の展開を研究課題としてきて、博士学位もこれで取得しました。所属研究室が社会教育学研究室だったので、職に就いてからは、社会教育学・生涯学習論を実践の立場から問い返す仕事を進めています。(実は、私が学部生・院生の頃は、東アジアの教育を研究している人はほとんどおらず、教育史や比較教育の研究室でもアジアを扱う専門がありませんでした。学会で発表すると「中国の教育なんか研究して何か役に立つのか」と、今では信じられないような質問が来る時代でした。時代は変わったと思います。)

人々が自分の生活の足場で、よりよい生活を送ろうとすることと深くかかわる教育のあり方を探求しつつ、それを「学び」のダイナミズムへと組み上げることを課題としています。対象は、子どもから高齢者までの毎日の生活を懸命に送っている人々、とくに日本のような高齢社会における人々の「学び」をとおした「社会」の形成の論理の追究です。そこから、フィールドは日本の各地における取り組みだけではなく、中国や台湾のコミュニティづくりへと展開しています。雑踏のような研究室が理想で、遊んでばかりいる(と思われている)変な研究室の主宰者です。

 

李 正連(教授)LEE Jeongyun

韓国出身。社会教育・生涯学習を担当しています。専門は韓国の近代社会教育史研究、その中でも韓国における近代「社会教育」概念の起源とその展開について研究しています。

最近はとくに植民地期朝鮮における「夜学」活動に注目し、その経験者たちへのインタビュー調査に取り組んでいます。なお、歴史研究に加えて、今日の住民たちによる学習や地域づくり運動、教育福祉問題、そして日韓の社会教育・生涯学習政策などにも視野を広げて検討しています。

 

新藤 浩伸(准教授)SHINDO Hironobu

もともとは美学を学んでいましたが、現場との出会い、さらには自身の田舎育ちの経験や音楽活動の経験などから、生涯学習の世界にとびこみました。表現文化活動、芸術活動を行う人と場所(公共ホール、博物館、公民館、その他人が集まる様々な空間)の支援を通した生活や地域の活性化、芸術活動および市民活動のアーカイブ化とその活用、メディア・文化産業が子どもの成長や私たちの暮らしに果たす役割などに関心をもち、研究を進めています。

 


退職教員(兼任を除く、講師以上)

氏名在職期間生没年
宮原 誠一1949(昭和24)年8月 ~ 1970(昭和45)年3月1909年 ~ 1978年
碓井 正久1956(昭和31)年8月 ~ 1983(昭和58)年3月1922年 ~ 2002年
宮坂 廣作1971(昭和46)年4月 ~ 1992(平成4)年3月1931年 ~ 2010年
鈴木 眞理1986(昭和61)年4月 ~ 2008(平成20)年3月1951年 ~
佐藤 一子1993(平成5)年4月 ~ 2007(平成19)年3月1944年 ~